天翼、青龙、畸咕、兰兰
《翼飞冲天之天际战骑》、第1集で登場する人物のデザインです。
①天翼
天翼のコンセプトは、単純に<最高にエロくて可愛い小学生>です。
石田敦子の友永勇太(1994)と、高橋久美子の木之本桜(1998)は、間違いなく児童キャラクター史に燦然と輝く二大傑作でありますが、両者を構成する描線の性質は大きく異なります。前者の特色は、あらゆる部品を悪趣味なまでに尖らせ、そり返らせる、当時流行の攻撃的なデフォルメ。対する後者は、あらゆる部品をかつてなく徹底して丸く、柔らかく描くことで、圧倒的な素直さ、媚び感の表現に成功し、以来現在に至るまで隆盛を誇る美少女アニメ文化において、雛形のひとつとなった感があります。
事ほど左様に、対照的な設計思想を体現した二人ですが、無論どっちも超可愛いわけで、勇太とさくらちゃん両方の味がする小学生がいたら、それは(二十年あまり経過した現代においても)最高に決まっている。そういう事を考えながら、一昨年、天翼を描きました。目指した境地に、少しでも近づいていればよいのですが。自分の仕事を冷静に評価するのはとても難しいです。
薄着ver.(未使用)
②青龙
《天际战骑》には、数人の外星人が登場します。青龙はその中心で、デザインには正統な英雄性が求められました。宇宙から来た青い戦士で、東映《メタルヒーロー》系列のように加強装甲を身に着けた姿、という事は決まっていましたが、全体をどう特徴付けるべきか、しばらく悩みました。
辿り着いたのが、自分が幼い頃に出会ったカッコいいメカの原点である《ZOIDS》のゴムキャップです。工業的デザインのクールさと共に、装甲を人体にビス止めしているような残酷美の雰囲気もあり、良い処理になったと思います。
装甲のデザインは、21世紀の最も洗練されたヒーロー・仮面ライダーファイズと、20世紀の青いヒーロー・ソルブレイバーの融合をイメージしつつ、ZZガンダム、V2ガンダム、エヴァンゲリオン初号機…といった、自分の好きなロボットたちの雰囲気を盛り込んで、<龙(Dragon)>らしくなるようにまとめました。
③畸咕
青龙のライバル。この姿で活躍するのは、あと少し!
④兰兰
天翼の妹です。兄の可愛さを引き立たせるため、地味な子にしました。
左は未使用の薄着ver.
⑤兰兰の朋友
下の二人は、千骐动漫のデザインです。
右の小さい子は、残念ですが、登場しません。
⑥アナウンサー
今後も登場します。夏目三久大好き。
⑦その他